フランチャイズ事業

【「伴走」とは具体的に何か】代行でも指導でも放置でもない、本部支援の本当の中身

フランチャイズ本部の支援会社やコンサルティング会社のサイトを見ると、ほとんどが「伴走型」をうたっています。私たちアイピーデザインも、「伴走型・Be a Giver」を掲げています。

ただ、正直に言うと、「伴走」という言葉はあまりに使われすぎて、中身が見えなくなっています。伴走とは、具体的に何をすることなのか。何をしないことなのか。それを説明している会社は、意外なほど少ないのが現実です。

私はフランチャイズ本部を支援する側であると同時に、リラクゼーションサロン「ASIESTA」の加盟店として、本部に伴走してもらう側でもあります。この記事では、両方の立場から見えた「伴走の中身」を、行動レベルで書いてみます。

伴走は「代行」「指導」「放置」のどれでもない

伴走を定義する前に、よく混同される3つと比べてみます。

  • 代行:相手の代わりに、こちらがやる。相手は結果を受け取るだけ
  • 指導:上から正解を教える。やるのは相手で、こちらは評価する側
  • 放置:契約したら、あとは相手任せ。聞かれたら答える程度

伴走は、このどれとも違います。同じ方向を向いて、隣で一緒に走ることです。前に立って引っ張るのでも、後ろから押すのでも、ゴールで待っているのでもない。相手の足元の状況を見ながら、同じペースで、同じ景色を見て進む。言葉にすると簡単ですが、実際の行動に落とすと、はっきりした違いが出ます。

伴走している支援者が、実際にやっていること

私たちが「伴走」として実際にやっていることを、5つ挙げます。

① 資料を渡して終わりにせず、現場に入る
戦略や提案書をつくるところで止まらず、加盟開発や営業の現場に実際に入ります。机の上で考えた計画は、現場で必ずズレます。そのズレを一緒に体感しなければ、本当の意味で隣を走っているとは言えません。

② うまくいかない時こそ、一緒に原因を探す
計画どおりに進んでいる時は、正直、支援者はあまり要りません。伴走の価値が問われるのは、数字が落ちた時、想定外のことが起きた時です。そこで「なぜそうなったのか」を一緒に掘り、次の一手を一緒に決める。責任の押し付け合いをせず、同じ課題を同じ側から見ることが伴走です。

③ 頼まれていなくても、相手のためになることを先に出す
これが、私たちが「Be a Giver」と呼んでいる姿勢です。契約書に書いていないから黙っている、ではなく、相手の事業にとって役立つ情報や提案があれば、先に出す。見返りを先に求めない。この「先に与える」が、伴走の土台だと考えています。

④ 耳の痛いことも、正直に伝える
隣を走っているからこそ、相手が見落としている危険に気づくことがあります。それが相手にとって不都合なことでも、言いにくいことでも、伝える。気を遣って黙っていることは、優しさではなく放置です。

⑤ 線引きはする。でも、困った時には応える
伴走は「何でもやる」ことではありません。契約で決めた範囲はきちんと線を引きます。そうしないと、お互いに甘えが生まれ、関係が長続きしないからです。ただし、相手が本当に困って連絡してきた時には、範囲の話をする前に、まず応える。この順番を間違えないことが大切です。

伴走される側として感じた「本当の伴走」

加盟店として本部に伴走してもらう側にいると、この5つの差がよく分かります。

加盟店にとって心強いのは、立派なサポートメニューの一覧ではありません。困った時に「一緒に考えましょう」と言ってくれること。こちらが気づいていないリスクを、言いにくくても教えてくれること。そして、聞かなくても役立つ情報を持ってきてくれることです。

逆に、「それは契約範囲外です」と最初に返ってくる関係では、どれだけサポートの項目が多くても、隣を走ってもらっている感覚は持てません。伴走かどうかは、メニューの数ではなく、相手が困った瞬間の反応で決まります。

なぜ「Be a Giver」が伴走の土台になるのか

伴走を本当に続けようとすると、必ず「これは契約に入っていないのに」「ここまでやる必要があるのか」という場面にぶつかります。そこで損得だけで判断すると、伴走はすぐに「代行」か「放置」に戻ってしまいます。

だから私たちは、先に与えることを原則にしています。先に与えた分は、すぐには返ってきません。でも、相手の事業がうまく回り始めると、信頼という形で、紹介という形で、長い付き合いという形で、必ず返ってきます。伴走は、短期の取引ではなく、長期の関係づくりです。その覚悟を支えるのが「Be a Giver」という考え方です。

まとめ|「伴走」を見極める3つの問い

支援会社や本部を選ぶとき、「伴走型です」という言葉だけで判断せず、次の3つを確かめてみてください。

  • うまくいかない時、一緒に原因を探してくれるか
  • 耳の痛いことも、正直に伝えてくれるか
  • 頼まなくても、役立つことを先に出してくれるか

この3つに「はい」と言える相手なら、その「伴走」は看板ではなく、本物です。

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フランチャイズ本部の立ち上げや加盟開発で、「隣で一緒に走ってくれる相手」をお探しの方は、お問い合わせフォームよりお気軽にご相談ください。初回のご相談は無料です。

この記事を書いた人

井上 和弥

井上 和弥

アイピーデザイン株式会社 代表取締役

フランチャイズ本部の立ち上げ支援・加盟開発を手がけ、自らもフランチャイズ加盟店を運営。格安レンタカーのフランチャイズ本部で営業部長として加盟開発を牽引(150→350店舗)、飲食・焼肉のフランチャイズで加盟開発責任者(50店舗)、現在はアーリーステージの格安レンタカーを3年で65店舗まで拡大。リラクゼーション・印刷・無人フィットネスジムなど複数業種の本部支援実績を持つ。本部と加盟、その両方を知る立場から発信しています。

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