フランチャイズ事業

【事例】ガソリンスタンド業界への新規事業提案の現場から

弊社はガソリンスタンド(SS)運営企業への新規事業提案・導入支援に取り組んでいます。燃料油の需要減少が続く中、SS業界は「敷地と人材を活かした新収益源」を真剣に探しています。この現場から見える、既存事業への新業態導入のリアルを共有します。

SS業界が新規事業を求める構造的背景

電動化・燃費向上により燃料油販売は長期的な縮小トレンドにあります。一方でSSは、幹線道路沿いの好立地・既存顧客基盤・整備スタッフという資産を持っています。この資産を活かせる新規事業——洗車サブスクリプション、レンタカー、カーケアサービスなど——への関心は年々高まっています。

提案が通る条件は「既存オペレーションに乗ること」

SS運営企業への提案で最も重視されるのは、収益性そのものより「今のスタッフ・今の敷地で回るか」です。新たな専門人材の採用が必要な業態は、どれだけ利益率が高くても敬遠されます。既存の給油・洗車オペレーションの隙間時間に組み込める設計かどうかが、導入判断の分かれ目です。

フランチャイズ・パッケージ型が選ばれる理由

SS運営企業の多くは多店舗運営のプロですが、新業態のゼロからの立ち上げ経験はありません。だからこそ、マニュアル・研修・集客支援がセットになったフランチャイズ・パッケージ型の新規事業が選ばれます。これは裏を返せば、パッケージ化された業態を持つ本部にとって、SS業界は有望な加盟開発先だということです。

提案の現場で、最も時間をかけること

SS運営企業への新規事業提案で、実際に最も時間をかけるのはプレゼンではなく、その手前の「現状把握」です。同じガソリンスタンドでも、遊休地の有無、整備工場の稼働率、スタッフの年齢構成、商圏の人口動態によって、乗せるべき事業はまったく変わります。汎用的な提案を持ち込んでも、現場の実情に合わなければ通りません。

弊社が提案前に必ず確認するのは、「今いる人員が、新しい事業のオペレーションに無理なく移れるか」です。新規事業のために新たに人を大量採用しなければならない提案は、人手不足が深刻なSS業界では現実的ではありません。既存スタッフの空き時間や、閑散時間帯の労働力をどう収益に変えるか。ここに具体的な答えを持てるかどうかが、提案の成否を分けます。

「本部が現場を分かっているか」が問われる

SS業界に限らず、既存事業を持つ企業への新規事業提案では、提案する側が現場のオペレーションをどこまで理解しているかが厳しく見られます。弊社は加盟店として自ら店舗を運営している立場から、「本部の理想論」と「現場の実態」のギャップがどこで生まれるかを、身をもって知っています。だからこそ、絵に描いた餅ではない、現場が回る提案にこだわっています。

まとめ

既存企業への新業態導入は「収益性」より「既存資産との適合性」で決まります。弊社は業界団体・運営企業とのネットワークを活かし、業態を持つ本部とSS業界のマッチング・提案実務をご支援しています。

新規事業提案・法人向け加盟開発についての無料相談は、お問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。

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この記事を書いた人

井上 和弥

井上 和弥

アイピーデザイン株式会社 代表取締役

フランチャイズ本部の立ち上げ支援・加盟開発を手がけ、自らもフランチャイズ加盟店を運営。格安レンタカーのフランチャイズ本部で営業部長として加盟開発を牽引(150→350店舗)、飲食・焼肉のフランチャイズで加盟開発責任者(50店舗)、現在はアーリーステージの格安レンタカーを3年で65店舗まで拡大。リラクゼーション・印刷・無人フィットネスジムなど複数業種の本部支援実績を持つ。本部と加盟、その両方を知る立場から発信しています。

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