フランチャイズ本部立ち上げのご相談で最も多い質問が「加盟金とロイヤリティはいくらに設定すべきか」です。結論から言えば、相場から決めるのではなく、加盟者の投資回収期間から逆算して決めるのが正解です。
加盟金は、何の対価なのか
加盟金は、本部が提供する初期価値の対価です。研修、開業支援、ノウハウの提供、商標の使用。これらをまとめて渡すことへの対価であり、金額はその中身によって決まります。提供内容が薄いのに高額な加盟金を設定すれば、説明会の場で必ず見抜かれます。
サービス業のフランチャイズでは、100万円から300万円という金額帯をよく見かけます。ただしこれは、多くの本部がその範囲に収まっているという事実にすぎず、参照すべき基準ではありません。「他社がそうだから」という理由でなぞると、自社の提供価値と金額が合わなくなります。
加盟金とロイヤリティに相場が存在しない理由については、こちらの記事(加盟金・ロイヤリティの決め方)で詳しく解説しています。
ロイヤリティの3方式と向き不向き
- 売上歩合方式(売上の3〜10%程度): 本部と加盟店の利害が一致しやすい反面、売上の正確な報告体制が前提になります
- 定額方式(月額固定): 加盟者にとって計算しやすく、売上報告の仕組みが不要。小規模本部が始めやすい方式です
- 粗利分配方式: コンビニ等の大手が採用。管理コストが高く、立ち上げ期の本部には不向きです
立ち上げ期の本部には、シンプルな定額方式か低率の売上歩合をおすすめするケースが多いです。理由は、本部側の管理コストが小さく、加盟者への説明もしやすいからです。
最重要:投資回収シミュレーションを先に作る
加盟金・ロイヤリティ・開業資金・月次収支をすべて織り込んだ「加盟者側の収支モデル」を作り、投資回収が2〜3年に収まるかを確認してください。ここが4年、5年と伸びるほど、加盟開発の成約率は目に見えて落ちます。
本部の取り分を厚くしたい気持ちは理解できますが、加盟者が儲からないフランチャイズは、1号店の失敗という形で必ず本部に跳ね返ってきます。加盟者の利益を先に設計し、その中から本部の取り分を決める。順番はこれ以外にありません。
まとめ
加盟金・ロイヤリティは「相場」ではなく「加盟者の投資回収2〜3年」から逆算して設計する。ロイヤリティ方式は立ち上げ期なら定額または低率歩合がシンプル。弊社は自ら運営するフランチャイズ加盟店の実数値も踏まえた収支モデル設計からご支援しています。
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